浄土真宗の年始の挨拶

蓮如上人の年始の挨拶

ある年の1月1日の朝、勧修寺村の道徳という老人が、蓮如上人に新年のご挨拶をしようと、京都の山科本願寺にやって来ました。

「新年おめでとうございます……」
と、お決まりのご挨拶を申し上げたところ、蓮如上人は、なんと、突然
「そなたはいくつになったのだ?」
とおっしゃった、と伝えられています。

勧修寺の道徳、明応二年正月一日に御前へ参りたるに、
蓮如上人仰せられ候、「道徳はいくつになるぞ。」

(御一代記聞書1条)

急に年を聞かれたら、ドキドキしますよね。

しかも、よくご蓮如上人の法話に参詣され、普段から親しくしている道徳の年齢を、蓮如上人がご存知ないはずがありません。

 その蓮如上人が、あえて年齢を尋ねられたのは、
「そなたはいつまで生きる目的を達成しないまま、新年を迎えるのか。
一体いくつになったというのだ。
本当の生きる目的を果たしてこそ、めでたいといえるのだ」

と大喝されているのです。

そしてそのあと、本当の生きる意味について詳しく教えておられます。

蓮如上人の、そんな
「何とか本当の生きる目的を果たして変わらない幸せになってもらいたい」
という、やるせない御心がこもったあたたかいお言葉であり、お叱りなのです。

これは、道徳一人へのお言葉ではなく、私たち一人一人へのお言葉ですので、あっという間に過ぎゆく人生、一日もはやく本当の生きる目的を果たせるように、聞法精進させて頂きましょう。

浄土真宗の本質を学ぶ

浄土真宗の教えの本質、苦しみの根元をメール講座にまとめました。
詳しくは以下のページで確認してください。