浄土真宗のおすすめの本

浄土真宗にはどんな本があるのでしょうか?
浄土真宗とは、親鸞聖人の教えですので、まず親鸞聖人の書かれた本です。また3代目の覚如上人、8代目の蓮如上人の書かれた本をお聖教(しょうぎょう)といいます。
また、浄土真宗の教えを分かりやすく学べる入門書にはどんなものがあるのでしょうか?
オススメの本を紹介します。

浄土真宗の本の大切さ

浄土真宗では、本がとても大切です。
親鸞聖人などの正しい仏教の先生が書かれたご著書を「お聖教(しょうぎょう)」といわれます。
それが浄土真宗の教えかどうかは、お聖教がものさしです。
お聖教に書かれていることが正しいのです。
定規はお聖教だけです。

なぜかというと、私たちは自分の考えでは、どんなに頑張っても心からの幸せにはなれないからです。
もしなれるのであれば、自分の考えでやっていけばいいので、仏教を聞く必要はありません。

ところが人類は、どれだけ科学が進歩しても、経済が発展しても、心からの安心もなければ、満足もありません。
どれだけお金を手に入れても、好きなことをやっても、幸せになったという人はありません。
それどころか、日本のような先進国ほど自殺率は高くなっています。
自殺するというのは、こんなに苦しいのなら死んだほうがマシだ、ということですから、どんなに自分の考えた通りにやってみても、苦しみ悩みはなくなりません。

それで仏教の教えを聞く必要が出てくるのです。
仏教の教えを聞いて、その通りに進んで行くと、本当の幸せになれます。
それは、仏教の教えをものさしとして進んで行くのです。
その時には、私たちの考えは迷いですから、自分の考えや自分の思いをものさしにしてはなりません。

自分の考えや経験、理性で判断すると、多数決が正しいことになります。
しかし、多数決で仏教の教えが決まるわけではありません。

自分の頭で判断すると間違ってしまい、本当の幸せになれなくなります。
自分をものさしにするのではなく、常に仏教の教えをものさしにしなければなりません。
仏教の教えをものさしにするというのは、お聖教をものさしにするということです。
それだけ重要なのがお聖教なのです。

ではお聖教とは何でしょうか?

浄土真宗の本とは?

お聖教とは、正しい仏教の先生の書かれた本です。
正しい仏教の先生のことを「善知識(ぜんちしき)」といいます。

善知識とはどんな方かについて、『浄土真要鈔(じょうどしんようしょう)』にこう教えられています。

総じていう時は真の善知識というは諸仏・菩薩なり。
(浄土真要鈔)

善知識とは、正しい仏教の先生ですが、まずは仏さまです。
仏の教えを仏教といいますから、当然です。
まずお釈迦さまが善知識の元祖です。
仏の弟子を菩薩といいますので、菩薩も善知識です。
諸仏や菩薩はどんなことを教えられているかというと、お釈迦さまはこう説かれています。

我今その光明を称するのみにあらず、一切の諸仏・声聞・縁覚・諸菩薩衆も、ことごとく嘆誉したまうこと、またまたかくの如し。(大無量寿経)

その光明」とは、阿弥陀仏のお力のことです。
お釈迦さまだけでなく、一切の諸仏も菩薩も、阿弥陀仏の救いをほめたたえ、勧めておられます。
このように、阿弥陀仏の絶対の救いを勧める方々はみな善知識といえます。

そこで次に、善知識はこういう人だと教えられています。

別していう時は我等に法を与えたまえる人なり。
(浄土真要鈔)

今度は直接私たちに法を説いてくだれる方が善知識です。
それは釈迦、七高僧、親鸞聖人、覚如上人、蓮如上人です。
これらの方々の書かれた本が、「お聖教」です。

具体的にはどんなものでしょうか?

浄土真宗の本のリスト

浄土真宗の本(お聖教)には具体的にどんなものがあるかというと、以下の通りです。

お釈迦さま

お釈迦さまの説かれたお経は、一切経七千余巻ありますが、中でも、最も大切なのは、 すべての人を救うとお約束された阿弥陀如来のことを集中的に説かれた3つのお経です。
これを「浄土三部経」といい、以下の通りです。

  • 大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)
  • 観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)
  • 阿弥陀経(あみだきょう)

浄土真宗のお経といえば、この浄土三部経の3つのお経をさします。

七高僧(七祖聖教)

次に、お釈迦さまの後、仏教を正しく伝えられた先生方を「七高僧」といいます。
その方々と主著は以下の通りです。

  1. 龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ):『十住毘婆沙論(じゅうじゅうびばしゃろん)』
  2. 天親菩薩(てんじんぼさつ):『浄土論(じょうどろん)』
  3. 曇鸞大師(どんらんだいし):『浄土論註(じょうどろんちゅう)』
  4. 道綽禅師(どうしゃくぜんじ):『安楽集(あんらくしゅう)』
  5. 善導大師(ぜんどうだいし):『観無量寿経疏(かんむりょうじゅきょうしょ)』
  6. 源信僧都(げんしんそうず):『往生要集(おうじょうようしゅう)』
  7. 法然上人(ほうねんしょうにん):『選択本願念仏集(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)』

親鸞聖人

次に親鸞聖人ですが、主著は『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』です。
この中に親鸞聖人の教えのすべてが書き記され、浄土真宗の根本聖典といわれます。浄土真宗の朝晩のおつとめで拝読される『正信偈(しょうしんげ)』は、『教行信証』の一部です。

教行信証』を含め、浄土真宗の教えを知りたい場合は、特に以下の5つが重要です。

  • 教行信証(きょうぎょうしんしょう)
  • 愚禿鈔(ぐとくしょう)
  • 三帖和讃(さんじょうわさん)
  • 末灯鈔(まっとうしょう)
  • 一念多念証文(いちねんたねんしょうもん)

愚禿鈔』は『二巻鈔』ともいわれ、浄土真宗の教義と信心を、上下二巻に体系化されたものです。

三帖和讃』の「和讃」とは、「和語讃歌」の略です。
教行信証』や『愚禿抄』は漢文ですが、和讃は平仮名まじりの詩です。
弥陀の本願とその教えを褒め讃えられています。
三帖和讃』というのは、『浄土和讃』と『高僧和讃』と『正像末和讃』の3つの和讃のことです。 『浄土和讃』とは、阿弥陀仏とその浄土を讃嘆された詩です。
高僧和讃』とは、七高僧を讃嘆されたものです。
正像末和讃』とは、弥陀の本願のみが救われる道であると教えられたものです。

末灯鈔』とは、親鸞聖人のお手紙やお言葉を集めたものです。

一念多念証文』とは、一回の念仏(一念)で救われるのか、多くの念仏(多念)で救われるのか、正しい教えが明らかにされている書です。

他にも以下のようにたくさんのお聖教があります。

  • 浄土文類聚鈔(じょうどもんるいじゅしょう)
  • 尊号真像銘文(そんごうしんぞうめいもん)
  • 唯信鈔文意(ゆいしんしょうもんい)
  • 入出二門偈(にゅうしゅつにもんげ)
  • 三経往生文類(さんぎょうおうじょうもんるい)

親鸞聖人の御遺言の書かれた『御臨末の御書』もあります。

親鸞聖人のお言葉の書かれた、有名な『歎異抄(たんいしょう)』は、親鸞聖人のお弟子が書いた本ですので、傍流の聖教といわれます。

覚如上人

覚如上人は、親鸞聖人のひ孫で、浄土真宗の3代目です。
2代目の如信上人を通して、親鸞聖人から口伝えで教えを受けられた方です。
これを「面授口訣(めんじゅくけつ)」といいます。
以下のような著作があります。

  • 執持鈔(しゅうじしょう)
  • 改邪鈔(がいじゃしょう)
  • 口伝鈔(くでんしょう)
  • 御伝鈔(ごでんしょう)

執持鈔』とは、阿弥陀仏の救いを「執持名号」といいますが、弥陀の救いを明かされた本が『執持鈔』です。

改邪鈔』とは、当時流行していた邪説を破り、真実の教えを明かされた本です。

口伝鈔』とは、浄土真宗の2代目の如信上人を通して、覚如上人が直に教授された親鸞聖人のお言葉が記されています。

御伝鈔』は、『本願寺聖人親鸞伝絵』ともいわれ、親鸞聖人のご一生を、文章と絵で伝えられた本です。

蓮如上人

浄土真宗の8代目、浄土真宗中興の祖といわれる蓮如上人は、以下があります。

  • 御文章(ごぶんしょう)
  • 正信偈大意(しょうしんげたいい)

御文章』は、『御文(おふみ)』ともいわれ、御門徒や僧侶への蓮如上人のお手紙をまとめられたものです。

正信偈大意』は、親鸞聖人の『正信偈』を、大まかに解説された書です。

また、蓮如上人が救われた体験を述べられた『領解文(りょうげもん)』や、蓮如上人の言行録の『御一代記聞書(ごいちだいきききがき)』もあります。
これらに記されているのが、浄土真宗の教えです。

このようにたくさんのお聖教がありますが、それぞれが教えのものさしとなる大事なものです。
では、これらのお聖教は私たちに読めるのでしょうか?

お聖教は自分で読める?

まず、善知識の元祖、お釈迦さまの説かれたお経というのは、全部合わせると一切経七千余巻といわれるほどたくさんあり、すべて漢字で書かれています。
しかもお経のお言葉というものは、一字一字が深い意味を持っています。
その意味を間違って理解すると、色々の宗派に分かれてきます。

そして、救われるものも救われなくなりますから、経典の文字は恐ろしいものだと自覚して、一字一句、気をつけて拝読しなければなりません。

そんな釈迦の一切経を正しく読める人が現在あるのかというと、ありません。
お経を正しく解説された方に教えて頂く必要があります。

では、七高僧の書かれたものは正しく読めるのでしょうか?
七高僧の書かれたものもやはり現在読める人はありません。
読めないものは定規になりません。

ですから浄土真宗の私たちにとっての善知識は実質、親鸞聖人、覚如上人、蓮如上人です。
従って実質的に、この3人の方の書かれた本がお聖教となります。

とはいえ、お聖教は何百年も前に書かれたものですから、現代の常識で読んでは間違う所もたくさんあります。

このようなお聖教について、蓮如上人は、剣にたとえて教えられています。
剣というのは、現代でいえば、カミソリのようなものです。
大人が使えば便利なカミソリでも、子供に持たせると、周囲に怪我をさせ、自らも傷つける危険なものとなります。
お聖教も、他力信心と浄土真宗の教えをよく理解している人が読まないと、とんでもない読み間違いをするところが多いということです。

ではどうすればいいか、ということを蓮如上人はこのように教えられています。

聖教は句面の如く心得べし。
その上にて師伝・口業はあるべきなり。
私にして会釈すること然るべからざる事なり。 (御一代記聞書)

聖教」とは、浄土真宗の本のことです。
浄土真宗の本は、「句面の如く心得べし」とは、一字一句そのまま心得なさい。
その上で、「師伝・口業はあるべきなり」分かっている人から、その意味を聞きなさい。
私にして会釈する」とは、自分で解釈することです。
自分の考えで、これはこんなことだろうと解釈すると、必ず間違えますよ。
浄土真宗の本に記されていることは底知れず深いことですから「私にして会釈すること然るべからざる事なり
決して自分で解釈してはいけませんよ、ということです。

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